建築士コラム

建築とデザイン

角南 公淑

映画と建築

建築としての『空間』を意識しはじめた映画との出会い
コロナ禍でおうち時間が長くなった現在、そんな映画の楽しみ方をご紹介できればと思います。
父親の影響もあり、私は幼少期から映画ばかり見ていました。
中学生の時、スタンリーキューブリック監督の『時計じがけのオレンジ』を見て以来、彼の映画にのめりこんで行くことになりました。

大学で建築を学びはじめた頃、建築や空間のデザインというものに意識がいくようになります。
また、学術として学ぶ意匠論などでレポートを書いたりするなか、中学生の頃に見た『時計じかけのオレンジ』が頭をよぎりました。
劇中で主人公が訪れるコロヴァ・ミルク・バーの空間や家具が当時からずっと強く印象に残っており、こんな独創性な空間や家具をいつかつくってみたいと思っていたのかもしれません
Korova Milk Bar (参考映画:時計じかけのオレンジ)
つまり「何かを感じる空間」または「印象を残す空間」に見たり触れたりすることで、『空間』という言葉を意識しはじめたように思います。
また、この映画の世界観に似合うロンドン市内のさまざまな建築が出てくるのですが、中でも重要なシーンで使用されていた、1966年に竣工したノーマンフォスター含む4人で構成されたチーム4が設計した『スカイブレイク・ハウス』もまた、私の記憶に強く印象付いています。
Team 4 (参考映画:時計じかけのオレンジ)
映画の世界観や人物設定をつくり出す要素としての建築
そのほかにも有名な映画ですが、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』でハリソン・フォード演じる捜査官が暮らす自宅として使われたのが、1924年竣工のフランク・ロイド・ライトが手掛けた『エニス・ブラウン邸』です。
ブレードランナーの世界観は、当時からでも60年も前の建築を使用し、ユニークに近未来を表現していました。
Frank Lloyd Wright / The Ennis Brown House (参考映画:ブレードランナー)
私は映画と建築は密接な繋がりがあると思っています。登場人物たちの人間模様やドラマチックな物語を観るものと共有するための舞台として、その作品のきわめて重要な要素であると思います。
コロナ禍により自宅で映画を楽しむ時間も増えたのではないでしょうか?
映画作品の中で表現されている、建築や空間に注目してみると、新しい発見や印象が変わって見えるかもしれません。

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