建築士コラム

代表の想い

松永 康宏

設計集団が考える「意匠設計 -デザイン-」とは

"100年間愛されるデザインを生み出すこと。"
それは、建築設計に携わる私たちが社会的価値の創造として追求し続けているひとつの目標です。
デザインスタイルよりも意味を持たせること
デザインという言葉の語源はラテン語の「Designare」だと言われています。意味は「計画を記号に表す」、つまり図面に書き表すということです。

デザインという言葉には「設計」という意味が強く存在していることがわかります。私たちが行う建築設計は、意匠設計・構造設計・設備設計と大きく3つに分けることができます。

現在ラフトは、それら全てを引き受ける設計事務所です。私たちは、デザインを考える起点として“デザインスタイルを持たない”ようにしています。
いつもニュートラルな状態で、お客様のイメージ、土地の特徴や魅力、事業計画をもとにデザインを探ります。

そして、生み出すデザインには意味が必要だと考えています。例えば、「なぜその形状になったのか?」、「なぜその素材・色を選定したのか?」、すべてに意味を持たせることでより相応しいデザインに到達できると考えています。
考え抜いたアイデア × シンプル
私の個人的な趣向としては、できるだけ素材を感じるデザインを心掛けています。

例えば、塩ビタイルでしか表現できないデザインや、クロスを使うならダイナミックな貼り分けをするなど、その素材だからこそのデザインを検討します。
そして、コストと効果を考え、最大限のデザインを引き出すことに向き合います。
良いデザインはアイデアで決まります。粘り強く考え抜くことでデザインの可能性はどこまでも広がると考えています。

また、『100年デザイン※』を目指す取り組みの1つとして、複雑に入り組んだ屋根形状は防水の収まりが悪く、継続的なメンテナンスが必要になるため、屋根の形状はできるだけシンプルにします。
私の実家が京都の町屋なのですが、増築した部分が内樋になっておりメンテナンスが常に必要になった経験から、シンプルである必要性を実感しました。

※社会的価値・耐久的価値・資産的価値の3つの価値を備えた、世代を超えて愛され続ける建物を創造するラフトのビジョン
外壁のサイディングを室内の壁に使う(FDS神戸支店)
ラフトが意匠設計において実践していること
具体的な意匠設計の進め方としては設計担当者のアイデアに対して、デザインレビューという社内ブレストを行います。

デザインレビューは企画設計・基本設計・実施設計・工事着工と4回実施され、7名程度で意見を出し合います。設計業務に15年以上関わった経験豊かな人材が揃っているため、様々な視点からのディスカッションとなります。

設計担当者が深く検討したものに、さらにアイデアを付加したり、新しい視点で見直したりすることでより高いデザインを生み出します。
全ての壁面をダイナミックにクロスで貼り分けてデザインする(リトカ知育保育園 羽田)

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