建築士コラム

建築とデザイン

松永 康宏

オフィス環境を考える

建築士は事務所で長い時間を過ごす職種です。入社3年目ぐらいまでは作図が主な仕事で、多くの時間を事務所で過ごします。そんな私たちにとって快適なオフィス環境は重要な要素の一つです。
私たちラフトにある観葉植物は、全て移転の際に頂いた大切な植物です。

胡蝶蘭も株分けし小さな鉢に植え替え育てています。毎日スタッフが丁寧に水やりしているので、小さなつぼみから花が咲くこともあります。

朝一番オフィスに到着した際に、咲いた花を見るとなんともいえない喜びがこぼれてきます。
快適な室内環境の指標として様々なものがありますが、「緑視率」という指標があります。

緑視率とはカメラで撮った範囲でどれだけ緑が占めているかの割合です。ある論文で紹介されていたのですが、室内と室外では人が快適と感じる緑視率は異なるようです。

論文から抜粋した下図より屋内では20%前後をピークに30%未満の緑視率において最適な好ましさがあります。30%を超えて室内に緑が増える好ましくないと判断されることがわかります。

室内での快適な緑視率は15%を目標数値にすると良いかと思います。因みに屋外では50%以上の緑視率を増やしても、好ましさはあまり変わらないようです。
緑視率と緑の量の好ましさ評価値の関係(若年者の場合)
ラフトのオフィスは場所にもよりますが緑視率は10%~16%でした。

NPO地域づくり工房の自主簡易アセス支援サイトに緑視率計算サービスが無料で公開されています。撮影した写真をこのサイトにUPすると自動的に緑視率を計算してくれます。

自宅やオフィスなど長時間いる場所の緑視率を用いて快適な数値にして、ストレスの少ない環境をつくることを考えていいかもしれません。
オフィスに観葉植物を飾ることは、ストレスを軽減する効果以外もあると思います。毎日水やりすることで植物の成長を見ることができます。

人の成長はなかなか気づかないものです。しかし、目に見えないところで人は成長しています。植物の成長を肌で感じることで、成長に気づく感覚を養うことも観葉植物の効果の一つではないでしょうか。


参考文献
●石井愛利 佐川賢:緑視率の心理的効果 屋内外の比較と年齢の効果 
●自主簡易アセス支援サイト
http://assessment.forum8.co.jp/assessment/php/
greenCoverageRateUpload.php

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