INTERVIEW.01

#01 ラフトと出逢ったきっかけ

ー まずは、ラフトとの出逢いのきっかけからお話しください。

福田園長園舎を建て替えたいと考えていたとき、ラフトさんからお声掛けをいただいたのがきっかけです。建て替えを決意するに至ったのは、旧園舎が老朽化してきたというのもひとつでしたが、現代のニーズにマッチした園舎に生まれ変わらせたいという想いが一番の理由でした。

海老澤それまでに3回ほど増改築をされていたのですが、今回は抜本的に園舎をリニューアルしたいというご希望だったんです。

福田園長そうです。子どもたちが遊び、学び、育っていく場として、もっとふさわしい空間になるよう園舎をまったく新しいものにしたいと考えました。そこで、まずは先生たちを集め、ラフトさんにも参加していただいて「どんな空間にしたいか」を考えるワークショップを開くことにしたんです。

海老澤ワークショップは合計4～5回ほど開いたのですが、その都度、先生たちからはさまざまなご意見をいただきました。やはり、現場の声に耳を傾けることは大切ですね。私たちだけでは発想できないようなアイデアもいただけました。

福田副園長先生たちからはほんとうにたくさんの意見が上がってきたので、それをまとめるラフトさんはきっと大変だったろうと思います。でも、さすがはプロですね。上手に意見を汲み取って、こんなに素敵な園舎にしてくれました。

#02 ラフトの仕事に対する評価

ー ラフトの仕事ぶりに対する評価をお聞かせください。

福田園長もっとも感心したのは、ワークショップで上がってきた意見の一つひとつに誠実に対応するだけでなく、プラスアルファの提案をしてくれたところです。たとえば、「廊下をもっと広くしたい」という声に応えて廊下幅を広くするとともに、廊下の一部を「えほんスペース」にして空間にもうひとつの価値を付加したり、上部を吹抜けにして2階・3階にいる子どもたちともコミュニケーションを取れるようにしてくれたり。

福田副園長「食育」を実践するために旧園舎にはなかったキッチンを新たに設けたのですが、壁をガラス張りにして調理師さんが料理している風景を見られるようにしてくれたところも良かったです。

海老澤ぼくもキッチンは印象的だったのですが、子どもたちの反応はいかがですか？

福田園長みんな大喜びですよ。お昼時になるとワイワイと集まって、料理がつくられる様子を興味深く観察しています。食事中もよくしゃべるようになり、食への興味が高まったようです。私が理想としていた「食育」に近づいた気がしています。

海老澤ありがとうございます。そう仰っていただけることが、何よりうれしいです。

福田副園長保護者の方々からも「素敵な空間ですね！」と、お褒めの言葉をよくいただきます。特に、「送迎バスの待合いスペース」を建物内につくってくれたことについては絶賛の声が続々と。雨の日はもちろん、真夏や真冬の待ち時間も、とても快適かつ安心ですからね。

#03 もっとも気に入っているところ

ー 生まれ変わった園舎の中で、もっとも気に入っているポイントについて教えてください。

福田副園長私は全体の雰囲気ですね。トップライトを随所につくってくれたおかげで、まるでリゾートホテルのような開放感があって、子どもたちも以前よりのびのびと過ごしているように思います。

福田園長そうですね。あと、「曲線」を多用してくれたところも気に入っています。窓もそうですし、建物形状自体もカドが丸くなっているんです。私の持論ですが、「丸いカタチ」というものには人の心を和ませるチカラがあるのです。子どもたちはもちろん、保護者の方々も、この園舎を見て「ほっこり」と気持ちを和ませてくれればと思っています。

海老澤子どもたちがのびのびと過ごせる空間、というのはとても強く意識しました。窓のカタチもそうですが、カラーリングなどにも遊び心をもちりばめ、通うのが楽しくて仕方がない幼稚園にしたかったんです。

福田園長各部屋の「イラスト付き室名札」も、オリジナルで描き起こしてくれたんですよね。とてもかわいいイラストで、先生たちからも大好評なんですよ。些細なことと思うかもしれませんが、こういうちょっとしたアイデアのおかげで、「いるだけで気持ちが明るくなる空間」になっているんだと思います。

福田副園長子どもたちはもちろん、保護者の方々や先生、そして我々経営陣、それぞれにしっかりと配慮して理想の園舎をつくり上げてくれたことに感謝しています。今後、また改築などをする機会があれば、ぜひラフトさんにお願いしたいです。

海老澤ありがとうございます！　ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。